人事担当者に聞きました!!「就活生1人採用するのに100万円かかる」その内訳とは⁉

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こんにちは。ライフキャリアアテンダント✈小夏です。

今日は採用についてのお話。

よく新卒採用で就活生を雇うのに、1人につき100万円ほどかかる。というお話を耳にします。「1人100万円って、そんなに??」と、何にそんなにお金がかかるのか、以前から疑問に思っていたので企業の人事担当者の方に聞いてみました。

※これは私が個人的に企業の採用担当者の方に聞いたお話をまとめたものなので絶対的にこれ!!というものではありません。あくまで一意見として発言していますのでご了承ください。

実際にかかる経費①広告費

実は一番お金がかかっているのはここ。広告費なんだそうです。広告費…??と疑問に思うかもしれないんですが、採用って実はマーケティングが凄く大切!!超人気企業でない限り、より多くの就活生に自分の会社を知ってもらって、エントリー数を増やさないといけません。

 有名どころのツートップといえばマイナビ・リクナビなどの求人情報サイトですが、企業がマイナビに求人広告を出そうと思ったら、いくらかかると思いますか?

実は最低でも1年間の掲載で100万円近く!!しかも最低水準でそれくらいなので、実際に効果の高い広告を出そうと思ったら平均で300万円はかかるんだとか。しかもこれ、1社につきです…恐ろしい。マイナビ・リクナビだけでなく、他の求人媒体にも広告は出すので新卒採用をしようと思うと広告費だけで年間1000万円近くかかることもあるんだとか。

知らなかった…。なのでせっかく苦労して採用までこぎ着けた学生さんが土壇場で内定辞退してしまうと企業側としてはかなりの損失になるわけです。

実際にかかる経費②人件費

新卒採用には中途採用に比べて特に時間がかかります。数回にも及ぶ選考に合わせて面接会場を抑えたり(最近はオンライン面接も増えてはいますが、それにかかる設備投資もあります)、就活生に連絡をとったり、面接担当者や役員面接の際には役員のスケジュールを調整したり。採用担当者にはやることがたくさん。

 例えば22年新卒の採用計画だと、今年(20年)の夏前くらいから作り始めているそうです。会社の運営方針・事業計画を経営層からヒアリングし、それを基に「何人・どんな人材を採用するか」という方針を決めていくんだとか。

実はかなり前から採用の準備ってしてるんですね~。

そういったことを考えたり、説明会を開催したり、実際に選考を進めたりと沢山の事柄をこなす採用担当者の人件費も大きな経費のひとつです。

実際にかかる経費③面接・内定者研修費

新卒採用の面接は大きな会社だと書類選考→集団面接→個人面接→役員面接…といった風に選考フローが何度にも及びます。中小企業でも何度も面接を行う会社はあるのでその度に面接会場を抑え、人員も配置するのでそれにかかる経費もかさみます。

 そして新卒採用の難しいところ・「内定者を入社までケアする必要がある」という点も忘れてはなりません。入社するのが4月として、内定はその半年ないしは(内々定だと)1年間近く前から出しています。そうすると企業側としてはせっかく内定を出した学生に確実に入社して欲しいので、「内定者懇親会」や「内定者研修」などを定期的に行ったり、採用担当者が個別に連絡をとったりと内定者へのケアを行います。その為にかかる経費…これもなかなかのものです。

それぞれの経費を合計すると…

①~③に挙げた経費を合計して、新卒社員1人あたりで割ると、どの会社もやはり1人につき100万円は余裕でかかってしまうのだとか。自分が受ける立場だとそこまで気にしたことがなかったのですが、企業側からの意見を聞いてみるとそんな裏事情があったなんて…。

このように挙げた新卒採用にかかる経費ですが、恐ろしいことにこれ、入社後の新人研修費用は含まれていません。それはそれで更に必要になってきます。

そう、ここまで色んな説明をしてきましたが、企業側は1人新入社員を採用するためにかなりの努力をしています。なのでせっかく採用した内定者が土壇場で内定辞退したり、入社して3ヵ月もたたない間に辞めてしまおうものならたまったもんじゃない訳です。

その辺りは礼儀として、受ける側の就活生さん自身もよく考えて行動してもらいたいものですね。自分が何をしたいのか・どんな働き方をしたいのかをよく考えず、「とりあえず」で就職してしまうと自分にとっても企業にとっても不幸な結果になります。きちんと「自分」をもって、就活に望んで下さいね!!

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